祖父の完璧な終活

 数年前に祖父が亡くなりました。彼は非常に几帳面であり、自分だけで終活を進めていたようで、おかげで残された私たち家族は落ち着いて対応することができました。
 祖父の終活について、彼はパソコンが得意だったので死後に必要な処理などはきれいにまとめて書いてありました。それらをきちんとプリントアウトしてファイルにまとめており、見出しなどもつけていたので見やすかったです。ただ、遺書に関しては手書きだったのが心を打ちました。彼は非常に特徴的な字を書く人だったので、その遺書を見る度に思い出が蘇ってきます。
 祖父のようにパソコンを使って終活を進めるのはとてもいい方法だと思います。それだとプリントアウトすると見やすいですし、また様々形でデータが残ります。加えて、書く方も時間がかからず書きやすいし、読む方も読みやすいのでトラブルが起こりにくいと思います。
 祖父の行った終活の中で、最もそれらしいなと思ったのはやはり遺影の撮影です。祖父は事故に遭い、それが元であっという間に亡くなってしまいました。遺影の撮影をしたのはその一年ほど前だったので、早めに撮っておいて良かったと思う一方で、彼は何か死の前兆でも感じ取っていたのではないかと思います。
 祖父は遺影の撮影を友人の写真屋さんに頼んでいました。そのおかげか、とても素敵な、格好いい写真が出来上がりました。このように事前に遺影を撮影しておくことで、本人のみならず家族みんなが納得のできる写真で送り出すことができます。遺影の撮影というと辛気臭いかもしれませんが、私は祖父の終活の中でこれが最もやってて良かったと思いました。
 祖父がこのような終活をしていたのは、自分が高齢になっていたからという理由もあるでしょうが祖母が認知症であったという点も大きかったと思います。彼のおかげで死後は滞りなく様々な手続きを済ませることができました。
 一年先であっても何が起こるか分かりません。現状の確認の意味も含めて一度終活について考えた方がいいと感じました。

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