小さなことに目を配り、目を向ける日々

祖母の在宅介護がはじまり、思うように時間が取れなくなった家族がイライラすることも増えました。

祖母は、寝たきりではありませんが歩行困難なため転倒の危険があり、今までも何回か転倒しました。
骨を折ることなどももちろん心配ですが、実際に起こったのは皮膚剥離です。
老人のため皮膚が弱くなっており、フローリングの床に転倒したとき、油や汗で接着された皮膚が床と摩擦し、僅かですがベリと剥がれてしまいました。
脳血栓防止のための血が固まりにくくなる薬も服用していたので、床は血まみれになり、慌てて病院に行きました。幸いテープで止血し安静にするという事だけで、入院にはなりませんでした。
また、腰を打ったときは、薬のせいでアザになった血管から血が出続け、大きなリンゴがそのままくっついたようになりました。
痛い痛いと泣き叫ぶ祖母を連れ、病院へ。
仕事も休まないといけないしとにかく大変さが増えるので、転倒だけは絶対に避けなければと目を光らせています。
しかし、祖母本人はまだまだ歩けるつもりでいるので、いつも危なっかしく、こちらも日々のストレスからついつい声を荒げてしまい自己嫌悪に陥るその繰り返しです。
下のお世話、ご飯を食べたかどうか忘れる、さっき言ったことを忘れる、10分おきに今日の日付を聞いてくる…などは慣れましたが、やはり他の悩み事があると冷たくあたってしまいがちになります。
特に、近所で楽しそうな笑い声が響く中、祖母の粗相で汚れた股を、素手でおしりふきタオルで拭いている自分に我に返った時、とてもみじめな気持ちになります。そして自己嫌悪や、焦燥感や、絶望の繰り返しです。
祖母の中では「薬を飲むと粗相をしてしまう、憎い悪い薬」という認識となっており、飲もうとしません。
これは心臓病の薬だよと何度教えてももちろん信じないので説得して飲ますしかないのですが、飲んだといって舌の裏に隠したり水の中に吐き戻したりされると、本当にやりきれないストレスが半端なく起こります。
ある日、祖母の通うデイサービスの一環で、祖母が私に暑中見舞いを書いてくれました。
同じ家にいるのに、と思わず顔がほころんでしまいました。小さな喜びです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です